「霊的な同化」(5)

  † 聖霊に仕える。

 仕える(奉仕)のことを、ミニストリーと言う。人や地域や社会に対する奉仕(仕える)ことである。私達は知っている「イエスは彼らに答えられた。「わたしの父は今に至るまで働いておられます。ですからわたしも働いているのです」ヨハネ517)と言うことである。教会での交わり、信徒同士の交わり、私達クリスチャンと共に、主イエスは働かれる。百人の中で、私一人がクリスチャンであっても、主イエスは働かれる。聖霊の働きは、教会のみではない。大事なのは、主イエスを信じる者が、未信者の中で聖霊に仕える事だと思う。最もやりやすいのは、教会内でのミニストリーである。キリストを信じていても、キリストのようではない未熟さに纏われているのが私達の現実である。聖霊はその様な一人一人に、愛を増し加え、力を増し加えられる。これまでの人生で、大きな痛手や、失望に傷つき、引きづられて生きているクリスチャンもいる。聖霊は、そのような人に仕えられる。聖霊は、父なる神の深い愛と憐れみで、傷ついた心を癒される。聖霊は、御子イエスの御業と力と、血潮の聖さによって、人間に対する悪魔の力を打ち砕き、身体の病や痛みを打ち砕かれる。私達は、そのような聖霊に仕えて奉仕する。そのような聖霊の働きと力を知った者が、より聖霊と同化し、仕える事が出来るだろう。

† 必要な間()を持つ。

 可愛い幼子達が、大勢周りに居る。自分の得意技の一つは、幼子と親密になれることである。幼子を可愛いと思わない人は、幼子も顔を背ける。幼子の性質によって、距離を置きながら徐々に近づいて少しづつ関係を築いてゆく。そして完全な親愛を持てるに至る。無理に近づいて関係が崩れてしまうこともあるからだ。我が家には金魚が飼われている。新しい金魚を水槽に入れた時、しばらくは、近づくと逃げ去る。エサを入れても隠れる。2ヶ月くらい経つと様子が変わってくる。水槽に近づくと金魚が寄ってくる。直ぐには通じなくても、間(マ)を持って続ければ結果が出て来る。「神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいてくださいます。・・・」ヤコブ4・8)神に近づく回数を増やせ、と言うことだ。間(マ)を置くごとに、二心を捨て、心清くして、神に近づけば、神も近づき同化される。

「霊的な同化」(5)